エロ子とは数ヶ月前にSNSを通じて出会った。
その後毎日のようにメッセージをやり取りし、実際に何回か会い、そしてセックスをした。
エロ子は僕のことがとても好きだという。
いつも僕のことを考えているという。
会いたくてでも会えなくてつらいという。
メッセージでも、実際に会っても、エロ子はそんな感じだ。
エロ子のSNSでも僕への気持ちが綴られていている。それを読んでもエロ子の中では、ほんとに僕のことが好きみたいだ。
僕はそんなエロ子に温度差を感じている。
僕は、エロ子に対してそこまで熱い恋愛感情を持てないでいる。
もし別れることになっても、日々のお話相手がいなくなって、寂しくなるだけ。セックスの相手がいなくなって、寂しくなるだけ。
また次を探せば良い、ただそれだけだ。
僕にとってはエロ子との関係は恋愛ゲームのようなものかもしれない。
僕が返す言葉は、エロ子の言葉と同じくらい熱い。でもそれは相手をより効果的に恋に落とすことが目的のもの。
本心とはまた別。
本心をエロ子には言えないし、言うべきでもない。この関係は最初から公にはできない婚外恋愛なのだから。
つまらない日常のスパイスとしての恋愛ゲーム。
妻にも明かせない秘め事を持つスリル。
それが僕にとっての婚外恋愛。